
ホームグラウンド 真鶴カワウソ
前回の下田遠征で余らせた撒き餌を消化しがてらホームグラウンドの真鶴カワウソに行ってきました。人気の釣り場なので日曜日は暗いうちから来ないとまず入れず、普段は4〜5時頃に現地入りするようにしていますが、今回は風邪の病み上がりなことと、最近気温が下がってきているので日中の方がチャンスがあるかと思い遅めのスタートにしました。
釣果はいまいちでしたが、凪いでいて良い練習にはなったと思います。戦略なども含めてまとめておこうと思います。
タイドグラフ

当日のタイドグラフです。大潮は一般的には釣りには良い潮回りで、風向きはカワウソ右に立てれば追い風となり良い感じ。そもそも風速も波も大したことがない。これはだいぶ良さそうなコンディションです。普段の明け方〜昼までの釣行では下げ潮でほぼ干潮時に終了する形になってしまうので、なおさら遅めのほうが良さそうです。
まずは偵察
だいたいいつも昼くらいになると早朝組が帰り始めるので、最悪は現地で場所が空くのをのんびり待つ心づもりで10時前くらいに現地入りしました。こんな時間ではまず空いてないだろうと思い、番場浦駐車場に車を停めてからケープ真鶴へ移動しました。
ケープ真鶴からは木々の間から見下ろす形でギリギリカワウソの様子が観察でき、予想通り入る余地はなさそうです。散策も兼ねて三ツ石に降りて遊歩道を歩き、いつもの番場浦の反対側からカワウソに向かってみます。

一見するとスカスカに見えますがほぼ満席です。
カワウソのポイント解説

カワウソ左(A)は一番足場が高くB~Eが釣りにならなくてもここだけは大丈夫な可能性があります。Bは以前クロダイを釣った個人的に信頼しているポイントで、すぐ手前が深いプチワンドになっています。A~Bにかけての収容人数はMAX4人程度でしょうか。他人同士ならA,Bそれぞれ1人ずつと考えるべきでしょう。
Cは少し沖に突き出たポイントで波を被りやすいので日によっては入れません。この日は珍しく岩が乾いていて安定して釣りが出来ていそうでした。ここは1人しか無理だと思います。
D, Eはカワウソの中では一番実績があり手前から水深があっていかにも大物が潜んでいそうなポイントです。全体的に足場が低めでDは海が荒れていると非常に危険です。Eの一番高いところはうねりが強くてもある程度大丈夫です。手前に沈み根があるので手前に流れてくる状況では容易に根掛かりします。D~Eにかけてはだいたい4人くらいは入れます。
Eの人がいるところの右側の低くなっているところはこの日のように立てる日もありますが、それでも上げ潮で容易に水没する上、Eと異なり高さがない分沈み根をかわしづらいのでおすすめしません。
右から順に人気で、右側が空くとだいたいすぐ左側の人が移動してきます。私はカゴ釣りであれば足場が高いほうが遠投しやすいのでA, Bメイン、フカセであれば空いていればD, Eに入ることが多いです。
実釣開始
着いてしばらくぼーっとしていましたが、D,Eに居た人がずいぶん長いこと戻ってこないので横の足場の低いところに入ることにしました。すぐに元居た人が戻ってきましたが、前日夜から通しでやっていてぼちぼち上がるよ〜とのことだったので割とすぐにEに入ることができました。

この日は予報通り追い風になる形で、潮は左から右の緩やかな流れ。前後方向にはほぼ流れがなくかなり凪いでいる感じです。いかにもベテランそうなおじさんが今日は全然釣れないと言っていたのが気がかりですが、撒き餌が前回の余りにオキアミ1.5kgと集魚剤半袋くらいを混ぜただけで少なめなので練習と思ってのんびりやることにします。
戦略①まずは確実に馴染ませる
釣り雑誌のフカセ特集によると「軽い仕掛けの方が食いが良いのは間違いないが本来は相応の技術が求められる。現代は情報アクセスの向上で軽量仕掛けが流行りだが、潮読みの技術もより必要とされるため初心者向けではない。食いが落ちるとしても仕掛けが意図した通りにタナに馴染み撒き餌と同調することが最優先である」
つまり、下手くそは食いがどうとか言ってないでしっかり重めの仕掛けを使って確実に馴染ませることをせよということです。

その考えでいつも3Bウキに3Bのガン玉でやっているのですが、この日はさすがに流れが穏やかでうねりもなかったので軽い仕掛けでも馴染ませやすいだろうと考え、手持ちの中で一番軽いBのウキを選びました。
サルカン上にBのガン玉を打ち、ハリスは2号で2ヒロ半、ガン玉はなしです。潮の流れを観察するため撒き餌を撒いて観察していましたが、餌取りすら上がってきている様子はなかったのでタナはこのポイントとしては深めの2ヒロで開始して徐々に深いところを攻める作戦にしました。
戦略②撒き餌の投入ポイントの調整
最初のうちはセオリー通り潮上に撒き餌を打っていましたが、今回の撒き餌はチヌ用の比重が大きいもので割と真下に沈降し、明らかに仕掛けと同調してなさそうだったので作戦変更です。
仕掛けの方は、潮受けゴムのなびき方的に先程観察した通り左から右に向かって流れており馴染みは良さそうです。5分ほど流していると仕掛けが手前に寄ってきますが、潮の流れというよりはウキと道糸の抵抗による動きと思われました。よって撒き餌の投入ポイントを「仕掛け投入ポイントよりも潮下かつやや手前寄り」に変更します。

ウキが潮下かつ手前に流れてくるにつれて仕掛けが馴染み付け餌が真下に沈降する撒き餌の帯に入ってくる、という想定です。上図は理想的すぎる形ですが、視認できる範囲では常にウキより潮受けゴムが潮下になびいていたので付け餌先行で流せていたのではないかと考えています。
戦略③全層釣法に変更
周りも含めて全くアタリがなく、タナを半ヒロずつ深くしつつ針を小さくしてハリスも2号から1.5号に替えたりしましたが状況は変わりません。一度根掛かりをしてタモでウキを回収したところで沈め釣りに切り替えました。(これは戦略というかこれまでの成功体験によって沈めたほうが釣れると思い込んでいる節もありますが…)
実際問題どのタナにしてもアタリがなくどこに魚がいるのか分からなかったのと、いつもより長めのハリスにも関わらず馴染みがよさそうだったので沈めてしっかりフカセた方が食ってくれるんじゃないかと考えてのことでした。
沈め釣りに使っているフォルティス000は投入すると速やかに沈み始めていてやはり相当流れが穏やかなことが再確認されました。
ファーストヒット

ファーストヒットはベラでした。10分くらい流していたところで、スプールに添えた人差し指にほんのわずかに抵抗を感じたので竿全体を少し潮上に振って合わせてみるとヒットしました。ベラがかかるということはかなり底の方を攻められている=しっかり沈められているということなので意図した釣りはできているものと判断しました。
ベテランおじさんが真横で30cmくらいのメジナを上げたところでもう上がるというのでポイントDに入らせてもらいました。ポツポツとヒットし始めたということは時合かな〜と淡い期待を抱くも再び1時間ほど全くアタリのない時間が続きます。
セカンドヒット
病み上がりの影響かまだ3時間くらいしか経っていないのにいつもより圧倒的に集中力が切れてきました。付け餌がそのまま残っていることも多く撒き餌もなくなってきたので、根掛かりを恐れず10分くらい長めに流しているとラインに生命を感じました。

それなりの引きの強さで20cm以上はありそうだと思いつつも、メジナのひたすら根に逃げようとする力強さは感じられず違う魚種かも…と思った通り、25cmほどのニザダイでした。尾びれに3つの模様が付いているのでサンノジとも呼ばれる魚です。
食べられるのかその場で調べると人気はなさそうですが冬場であれば美味しいという意見も見られたので、一応タモ入れするくらいの魚ではあったため持って帰ることにしました。食性から内臓が長く臭みが出やすいとのことでしたので、キッチンバサミを使ってその場で内臓は処理しました。
納竿
結局この日は5時間ほどの釣行で上記2ヒットのみで終了しました。私が納竿したタイミングでポイントDに居た人が38cmのでっぷりしたクチブトを釣り上げていました。気温も結構上がったのでもしかするとここから夕マズメまではもう少し良かったのかもしれませんが、撒き餌も尽きたのでここで終了しました。

帰り際、16時頃のカワウソです。日曜とはいえこの時間でこれだけ人が居るというのはやはりそれだけ実績があるということなのでしょうか。この日は私が持つ知識と技術は概ね実践できたと思うのであとは運が足りなかったのだ…と思いたい。
反省と次回への知見
まずは浮かせるウキ。凪いでいて仕掛けの扱いは困らなかったので、G2くらいのもっと軽いウキでも今回なら扱えたと思います。やはり浮かせるウキの方がアタリは取りやすいのと位置が常に視認できるので撒き餌投入ポイントが想定とズレにくい利点があるので、もう少し食い重視でもできたかなと思います。
沈め釣りにしても、いつものフォルティス000があまりにすぐ沈んでいたので目を離すとすぐに視認できなくなっていました。それだけ流れが穏やかでやりやすいコンディションだったのでしょうが、撒き餌の投入ポイントがズレていた可能性が大いにあります。
沈めるならBのウキでガン玉を若干重めにして馴染んだらゆっくり沈む仕掛けにするか、あるいは0とか00のもう少し浮力があるウキを用意しておけばよかったかもしれません。
しかしあまりにアタリがなさすぎて辛いので一度でも大きいメジナが拝めたら暖かくなるまでは本業に戻りたいところです。