釣りのんた

趣味ブログ「山と自転車」の釣りパート

【真鶴】カワウソ フカセ釣行2025.12.15 

フカセ釣りのイロハを叩き込まれた前回の下田釣行で大まかな雰囲気を掴んだので忘れないうちにホームグラウンドで一人でやってみることにしました。

真鶴カワウソ

真鶴は自宅から渋滞がなければ1時間で行けてしまう救世主的な釣り場。この夏から冬にかけて通い詰めています。夏場は仕事終わりから入って夜明けまでの夜釣りメインでしたが、最近はだいたい3〜4時に出て夜明けから昼過ぎまでやるパターンです。

特に番場浦、カワウソは東向きなので夜明けの水平線とそこに浮かぶ三ツ石がたいへんに美しいです。この光景何度見たことか。

カワウソの左

明るくなってからの写真ですが、カワウソは岸側から見て右側の方が水深があってフカセには有利と言われていますが今回は左側(写真で人がいるところ)でやっていました。理由はカゴ釣りで通ってある程度水中の障害物の位置を把握していることと足場が高めで比較的広いことです。

一度波が高すぎて撤退した回がありましたが、この左側も濡れているようであれば危険な波高なので大幅に場所を変えた方がいいです。

カゴ釣りの時の写真ですが、ここがカワウソ左です。このへんは水深が浅く手前はおそらく3mくらいしかなく底の方が割と見えています。正面30mほどに沈み根があって根掛かり多発ポイントですが、以前そこでイシガキダイが釣れたので美味いことブッコミすればイシダイが狙えるかもしれません。

さらに左側、ワンドのようになっているところです。三ツ石に向かうこの向きは根が多い上に浅いのでほぼ100%根掛かりします。

実釣

そんなカワウソ左ですが、気温も高めなことからまずは正面の浅めのところを広く探ってみます。波高は1m前後とそれほど高くはないものの真西から5m前後の風が吹いていたので風上から流されていく想定で、ウキ3Bのウキ下は1ヒロで開始します。30秒ほど流したところで3,4匹ほど元気の良い木っ端グレが連続ヒット!

これで早くもボウズ回避確定。この日はほぼ尾長(クロメジナ)でした。エラのところが黒いのが見分けるポイント。

絶望のバラシ

浅くとも魚影は濃いようなのでそのまま同じことを続けると猛烈な引き!一瞬浮いて翻った魚影を見るにかなり大きいグレ!!!!!心臓バクバク興奮で手を震わせながらドラグを鳴らしてファイトを続けていると、ふっ…と竿から重さが抜けました。

例えるなら財布やスマホを失くしたことに気づいた瞬間の吐き気を伴うあの絶望感です。仕掛けを回収するとハリスの先はピッグテール。

そういえば針を結ぶとき結び目がいつもよりひと巻き短かったけどまあいいやって思った記憶が……やはり純粋なバラシ以外は何かしら思い当たるフシがあるんですよね……マジで神は細部に宿る。血の涙を流しながら結束部は絶対に妥協してはならないと改めて自戒しました。

リベンジのヒット

上記のバラシで強制クールダウンされ、アタリも遠のいてきたので沈め釣りに変更しました。そして私がフカセに興味を持つきっかけになった、いつぞやの釣り人が爆釣していたポイントを攻めてみると1投目、ラインが経験したことないくらい猛烈な勢いで持っていかれました。

もう逃がすわけにはいかない、もう一度あの絶望を味わったら再起不能になってしまう!!しかも一瞬でカワウソ左端のポイントまで走られこれまた知らない引きです。絶対に大物に違いないとファイトを楽しみつつも早く獲って安心したいという身の置きどころのない気持ちのまま10分ほど、さすがに相手も疲れてきたのかやっと姿を拝めました。クロダイだ!!!!!

ただでさえ苦手なタモ入れ、絶対に逃がせないという気持ちでやるのは本当にしんどかったです。本当にどうやってバラさないよう竿を立てて緩めないまま片手であのクソ長くて重いタモを操作しろというのか。ネットに入っては抜けられ、その度にゲロ吐きそうになりながらなんとかネット内に捉えたあとは柄が折れても構うものかと腕力100%で無理やり上げました。

とりあえず現時点では釣りを始めて一番嬉しかった瞬間でメモリアルフィッシュです。見た目がかっこ良いし何より自分の力だけで釣り上げたという感動で手が震えました。もうこの瞬間に納竿してもいいやって思いました。こんな興奮を味わえることがあるなんて、世の中まだまだ捨てたもんじゃありません。

さらに続けていると再び強烈なヒット!再びスイッチを入れたように俄に興奮するものの、クロダイが心を満たしてくれていたので最悪バラしてもいいやくらいのおおらかな気持ちでファイトしました。

今度は余裕のランディング。多くの釣り人には歓迎されない例のヤツ。アイゴです。

しかし私は違います。なぜなら放課後ていぼう日誌でアイゴは臭くなる前に内臓さえ処理すれば美味いということを知っているから!

dengekionline.com

放課後ていぼう日誌、見た目の印象より遥かに本格的な釣り漫画で特に実践的に役立つ知識が多くて最高です。趣味漫画は概してその傾向がありますが釣り漫画は特に顕著で、中でも特に本作品は萌えよりも釣り描写を描きたいんだろうなっていうのがビンビンに伝わってきます。

なのでアイゴは釣れたら真っ先に締めて現地で処理します。放課後ていぼう日誌のやり方のままキッチンバサミでヒレを落としてつるっぱげにして、上部から背骨まで写真のように切れ込みを入れて

逆鯖折りをすると本当に漫画通りの”ペロペロキャンディ”な内臓が引きづられて出てきます。あとは身をクーラーボックスで持って帰るだけ。本当に一切の臭みなく食べられます。

でかいのはこの二匹で、他に木っ端グレが5匹ほど釣れて本日は納竿しました。「コマセは朝イチにケチらず撒いて魚を集めよ」というどこかで読んだ鉄則に従った結果足りなくなるかと焦りましたが、結果的に7時間の釣行でオキアミ3kg+集魚剤3kgでちょうどでした。

カワウソ右を観察

ついでに後学のために普段はいかないカワウソ右を観察してみます。まずは釣り座2箇所分ほど右にズレたポイントから。

手前は5m以上の水深がありますがリアス式海岸的に入り組んだ形状をしており、波が高い日は常にサラシがあります。根掛かりさせず沈めるにはある程度凪いでいる時じゃないと難しそうですが、ポイントとしてはかなり良さそう。

続いてさらに右端の方。朝一番で来る釣り人はだいたいここかこの先のギリギリ地続きの足場に立ってやってます。

足場はカワウソ左よりも一段低い感じで、この日はほぼ全域が濡れていました。

足場的には2,3人が限度でしょうか。地形的には手前に沈み根があるので根掛かりリスクはありますがいかにも魚が潜んでいそうな気配です。

この根周りとか。

調理編

本日の釣果です。クロダイとアイゴ、そして20cmほどの尾長グレと死なせてしまった木っ端グレです。アイゴはいつもこの状態で持って帰ってきます。

クロダイは36cmでした。これであの引きなら年無し※なんてどんなバケモンなんだ??

※50cmオーバーのクロダイのこと。クロダイは大きさによって年齢が推定できますが50cmを超える個体は年齢の推測が難しくなるそうで、年がわからない=年無しと通称されクロダイ釣り師の目標になるそうです。

立派なクロダイなのでいつもより気合を入れて調理します。最近買った魚の調理本によると骨と内臓以外はほとんど調理に使えるそう。

①刺し身

まずは3枚おろしにして半分はそのまま刺し身と昆布締めに、もう半身は切り身にして塩焼きにします。ちなみに皮もこのままパリパリに揚げてつまみになります。

クロダイの刺し身!手前がクロダイ、奥はアイゴです。

②昆布締め

作り方は割とお手軽。日本酒で湿らせた昆布で身を包み数時間〜一晩ほど寝かせます。あらゆる白身魚に適用できます。

奥がクロダイ、手前と右側はアイゴです。初めての試みでしたがめちゃくちゃ美味いですね、寝かせたことで食感も結構変わりました。いずれも丸一日置きましたがちょっと昆布の塩味が移りすぎたのでもう少し短くても良かったと思います。

③ハラミ&皮揚げ

いつもは捨ててしまうここ。3枚おろしで梳くようにして落とす腹骨のところですがパリパリに揚げるともう絶品です!皮も良いツマミです。

④塩焼き

軽く塩をまぶしてただ焼いただけのクロダイの塩焼き。飛びました。今回のメニューで一番美味かったです。

⑤兜焼き

いつもは最初に捨てる頭部も貴重な食材です。半分に切断するのに尋常じゃないパワーが必要でした。潮をまぶしてキッチンペーパーにくるんで冷蔵庫で一晩寝かせグリルで焼いただけですが超絶美味かったです。感動しかありませんでした。

⑥アラ汁

写真を取り忘れてしまいましたが上記の調理で使わなかった部分を全て煮てアラ汁にしました。出汁を取っただけなのになぜこんなに美味いのか…クロダイという魚を見る目が変わりました。

 

一部悔しい思いもしましたがリベンジもでき、2回目にして大満足のフカセ釣行でした。