
前回の冬の磯カゴ釣り以降、船釣りをしたりフライフィッシングをしたりして徐々に釣りの世界に足を踏み入れてついに自分でカゴ釣りの道具を揃えました。
西伊豆夜釣り
自前の道具を揃えて初めてのカゴ釣り。しかも夜釣りです。揃えた道具はまた他でまとめるとして西伊豆の釣行記です。
後藤が開拓して実績も豊富な西伊豆のとある地磯。階段のアップダウンがあるものの駐車場からの距離が近めで入りやすく釣座も3,4人はいけそうなキャパ。伊豆としては水深が浅めで遠投しても10mもないくらい。ダイブサインで測ると竿1本分+1ヒロだったので約7mほどで底になります。

仕事を定時で上がって運転すること約3時間。ぎりぎり手元が見えるくらいの日没後に現地入り。夜釣りなのでヘッドライトと光るウキが必須です。
今回は冬の練習を経ての実践編…何かしらは釣れるだろうと思いつつ夜釣りでもハリスを絡ませず意図した釣りができているかどうか毎回確かめながら仕掛けを投げ続けます。
タックル
竿はホリデー磯4号、長さは5.3m。リールはカゴ釣りで定番のクロスキャスト4000QD。ラインはPE4号にナイロン6号のリーダーを20mほど取っています。ウキはUMEZUの15号の遠投ウキ、カゴはアポロカゴ12号、ハリスは4号でチヌ針4号。
アポロカゴは付け餌を収納した状態で投げられるので途中で付け餌が取れづらく、パーツをスライドさせることでコマセの出る量を調整できるギミック付き。
戦略
後藤の「ポイントを作るイメージで同じところに手返し良く投げよか」というアドバイスに従い、投げたら概ね5~10分ほどで回収しエサを詰めて投げる、を延々と繰り返しました。
タナに関してはでかい魚は底の方にいるだろうという安直な思考でまずは底から1ヒロのを攻め、10投前後でアタリがなければ1ヒロ浅くする、といった具合です。
漆黒の海に浮かぶウキの光だけが世界だった

アタリがないので浅くする→気づけば極浅になる→再び底の方へ…というサイクルを何セットか繰り返し、たまにベラが掛かったり(掛かっていた、に近い)するくらいでめぼしいヒットがなく時間が過ぎていきました。
気づけば日付をまたいで真夜中になりいい加減眠気が最大値に達し集中力も切れてきました。そういや今日はフルで働いたあとに来てたんだったなんて思いながら、生きてるのか死んでるのかも分からないぼーっとした状態で漆黒の海に浮かぶウキの赤い光を眺める時間。
意外なことにこれが不思議とイイ時間。今度こそウキが引き込まれるんじゃないかという期待が徐々に薄れ、ただ投げて灯りを眺めるだけの一見すると不毛な時間。深夜といっても蒸し暑いしオキアミの臭いとベタベタ感が全身に纏わりついて不快なはずなんですが、とてつもない非日常を過ごしている感覚がなんだかイイ。
この非日常の感覚は私の本業である登山や自転車旅とはまた全く違う方向性の新しい感覚です。後藤曰く潮の満ち引きの関係で明け方4時前くらいが勝負時だというので、心地良い非日常に身体を委ね、比較的平らな場所で仮眠を取りました。
その時は突然訪れた
3時半頃に目覚め再び釣りを再開。釣れないけどなんだかイイ時間だったしだいぶ経験値は積めたからまた次に活かせばいっか、なんて思っていたその刹那。その時は突然訪れました。一瞬離した目をウキに戻すとあれ、沈んでる…!?
軽く竿を上げて合わせてみると竿先にググっと重さを感じるとともに明らかに沖に逃げようとする生命を感じました。なんか掛かった!!!!!
夢中でリールを巻いて手前に寄せてくると闇夜に魚影が浮かんできます。何者かわかりませんが結構でかそう!その姿を見た後藤が「これは抜けないから待ってや!」と素早くタモを入れて掬い上げてくれました。

片手では持てないくらいの立派なサイズ!30cmは間違いなくありそうなこの魚はイサキという魚だそうです!
名前くらいは聞いたことある…程度の私の傍ら後藤「イサキとしてはかなりでかいで!」と。カゴ釣りで初めてマトモな魚を掛けた記念すべきメモリアルフィッシュです!
余韻に浸っていると「イサキは群れでおるから同じところにとにかく投げ続けや!」とアツい指導を受けたのでひたすら同じことを繰り返しましたが結果はこの1匹のみで終了しました。

私でも知っている魚が釣れやすい夜明けの時間、朝マズメ。チャンスタイムにも続くアタリはなく、完全に日が昇ったところで気温も上がり納竿となりました。「イサキとしては最大級やと思う。群れじゃなくて居付きの個体だったんやろな。」とのことでした。
イサキを食らう

家に帰って計ってみると35cm。この時はふぅんという感じでしたが、確かにそうそう見ないサイズです。

子供の頃ハワイで親父に仕込まれたので三枚おろしができる私です。日本酒とともに半身はそのまま刺身、半身は炙りにしていただきました。さすが高級魚だし自分で釣ったという付加価値。これはたまらんですよ本当に。
学んだこと
最後に、後藤師匠に教わったり自分なりに気づいた点をまとめます。
・遠投のコツは初速をしっかり付けること
・ゆっくり大きく振るよりはキレ良くシュッと振る感じ
・垂らしは長いほうが距離が稼げる
・磯は仕掛けが地面に着くと絡まったりトラブるので投げる時は要注意
・ハリスは長い方が有利(コマセと同調する時間が長くなるため)
・真鯛狙いだと5mとか7mとかの長ハリスを使うらしい
・コマセは挿し餌をセットするところにも詰める方が良い
・変化球としてもっとデカいカゴにキビナゴを詰めて大物狙いに切り替えるのもあり